看護師を採用したい!看護師採用サイト作成のコツ
2022.07.01

看護師の採用活動を行う場合、コストの掛かる求人サービスを利用せず、自社で採用サイトを作成し、採用を効率的に進める方法があります。
今回は、看護師の採用サイトの制作前に知っておくべきポイント、必要な機能・内容を紹介していきます。
サイトの制作イメージを明確にするために、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
看護師の採用効率を上げるなら採用サイトを作ろう!

看護師は国家資格保有者であることから、いわゆる”手に職がある”状態で転職がしやすいため、転職市場は常に盛んに流動しています。その中で、看護師の採用を全て外部の求人サービスに依頼している会社も多いと思います。
もちろん、採用活動を行いたい時に求人サービスを利用すると、素早く採用できるメリットがあります。しかし、費用も掛かりますし、マッチングを考慮すると離職率が高くなってしまいがちです。
本来は、完全に求人サービスに頼るのではなく、自社独自の採用システムがあることが理想ですよね。自社のサイトなどでサービス内容や理念、仕事内容について情報発信し、それに深く共感した看護師が応募してくるようになると、定着率の高い理想的な採用活動が行えます。
もし、
- 自社で採用活動を行いたい
- 長期的な視点で採用に掛かる費用を減らしていきたい
のであれば、自社で看護師の採用サイトを作成することも検討してみてください。
採用サイトを作ってみましょう。
採用することがゴールとなるサイトを作成する場合、求職者がよく見る(見たくなる)ページを作る必要があります。
採用サイトでありながら、自社の研修内容のみをブログで更新しているサイトをよく見かけます。しかし、求職者に見てもらいたいのであれば、研修内容だけではなく職場の紹介や職員の紹介記事は必須になります。職員や仕事をしている実際の風景(現場)を写真付きで掲載し、自社の職場の様子が分かる内容にする必要があります。
採用サイトの作り方

採用サイトを作るのは決して難しいことではありません。
すでに自社のホームページがあり、企業情報などを公開しているのであれば、そのホームページはそのまま残しておきます。
そして、新たに介護職採用専用のページを作り、自社のホームページからリンクを飛ばします。最新の求人情報と合わせて、看護師の悩みや問題解決の方法をブログ記事で紹介します。
採用者側の発信したいことを発信するのではなく、求職者が「見たい」「知りたい」と思う情報を掲載することで、閲覧される可能性が高くなります。また、ブログ記事を更新する際は、SEO(検索上位表示のための対策)を考慮する必要があります。Google・ヤフーなどの検索エンジンからの流入が見込め、閲覧されやすくなります。
自社で作る場合(内製)
採用サイトを作る際も基本は同じで、自社のホームページと同じように、レンタルサーバーを契約し、WordPressというソフトウェアを使用することで簡単にサイトを作成することができます。
または、現在はもっと簡単に作成できるフリー(無料)ツールがあるので、試してみてもよいでしょう。
『採用サイト作成フリー(無料)ツール一覧』
ツール名 | engage(エンゲージ) | ジョブオプLite | モッピージョブクラウド |
費用 | 無料 | 無料 | 無料(有料プランあり) |
デザイン | テンプレートを使用 | テンプレートを使用 | テンプレートを使用 |
独自ドメイン | 使用不可 | 使用不可 | 使用不可 |
連携している求人サイト | Indeed | Indeed | Indeedモッピーバイト |
採用管理機能 | あり | あり | なし |
多くのフリーツールはIndeedなどの求人専門検索エンジンに自動掲載される機能が付属しています。効率的に運用するためにツールを上手く活用しましょう。
自社のみで看護師の採用サイトを作る場合は、チームでサイトを運営していく必要があります。
『看護師採用チーム構成の例』
- ライター(ブログ記事を作成する人=看護師主体が望ましい)
- ディレクター(サイトの方針、記事の構成や記事更新数を管理、サイトに記事をアップする人)
その際は、ある程度SEOの知識やライティングの知識が必要になります。
また、より求職者に寄り添った、看護師目線での記事を作成する意味でも、看護師によるライターチームを内製できると理想です。
最近では、看護師が副業でWEBライターをやっているという人も増えているので、そういった人が自社にいれば声を掛けてみましょう。
採用サイトの更新頻度が多い方がより求職者の目に付きやすく、検索エンジンにも評価されます。結果、検索結果の上位に表示されやすくなります。
月ごとに目標の記事数を定め、できるだけ多く記事を投稿できる体制を整えます。
外注費用の相場
外注する場合は、サイトの立ち上げ・管理を任せることができます。
求める採用サイトのクオリティ | おおよその相場 |
必要最低限の安価なサイト | 約25万円~40万円 |
オリジナルの構成やデザインで作成したサイト | 約50万円~80万円 |
動画や採用管理ツールなどを盛り込んだ本格的な採用サイト | 約100万円~150万円 |
ホームページ制作費用の相場は、大体25万円位〜とされています。デザインや機能にこだわると100万円を超えることもあります。
作成後も管理・維持費が掛かることが多いので注意が必要です。
多くの場合、サイトの記事カテゴリを変更する、などの細かな設定の変更でも数千円〜の費用が掛かります。なにも設定を変更しなくても、管理費が継続して掛かる場合もあります。
また、サイトを外注して作成しても、記事の更新は自社でするか、別に外注して費用を捻出しなければなりません。
採用サイトを外注する際はランニングコストも十分考慮しておく必要があります。
看護師採用サイトの内容

看護師を採用する目的でサイトを作る場合、最低限掲載すべき内容は以下になります。
会社概要
求職者がどんな会社なのか分かるように会社概要を記載しておきましょう。
会社概要の内容として代表的なものは以下の通りになります。
- 会社名
- 代表者
- 所在地
- 資本金
- 事業内容
- 設立
- 従業員数
- 主な取引先
- 主な取引銀行
- 関連会社
- 会社沿革
- ミッション・ビジョン
社員紹介・インタビュー
求職者が採用サイトを訪問するときに一番見たい部分がこの社員紹介やインタビューの部分だといわれています。どんな職場で、どんな職員が働いているのか気になる看護師は多いものです。
笑顔や職場の明るい雰囲気などは、文字で説明するより写真で見せる方がより伝わりやすいので説明文は程よい文字数で、写真メインにご紹介することをおすすめします。
どんな利用者さんがいて、どのような雰囲気でスタッフが働いているのかなど、
求職者自身の働く姿が想像できるような写真を掲載します。また、事業所内の施設や休憩所、看護師の働きたい気持ちを高めることができます。
具体例として、今給黎総合病院看護部専用サイトをご紹介します。
「ピタッとカエルデー」の取り組みの紹介など、職員の仲の良さや、職場環境改善に向けて組織ぐるみで取り組んでいることが写真を見るだけでイメージできます。
募集情報
現在募集している職種を明記しておきます。
「看護師」と記載するだけでなく「看護業務(当クリニックでの診療補助業務)」など、具体的に行う業務まで記載しておくと親切ですし、求職者が反応しやすくなります。
募集条件
せっかくサイトを訪れた求職者に効果的にアプローチするために募集条件はできるだけ詳しく具体的に記載しましょう。採用に対する本気度が伝わります。
例えば、以下のことを最低記載しておきます。
- 職種
- 勤務先
- アクセス
- 雇用形態(正社員か、非正規雇用か)
- 応募要件(資格保持者のみか)
- 仕事内容(できるだけ具体的に)
- 特徴(研修内容が充実している、などのアピール)
- 勤務形態(何時から何時まで)
- 休憩時間
- 休日
- 月給
- 残業(平均残業時間)
- 試用期間
- 各種手当
- 賞与
- 休暇
- 提出書類(履歴書のみで可能か)
- 選考方法(何次面接までか)
上記のように詳しく記載しておく方が面接時のミスマッチを防げますので、結果的にコスト・労力の削減に繋がります。
特に看護師を採用する際に重要視する募集条件は以下になります。
1、教育制度 | 看護師として成長できる教育制度が整っているかどうかを重視する人が大変多い。社外内での研修や勉強会などの充実度も記載すべき。 |
2、勤務地 | 地元で働きたい、上京して就職したい、Uターンしたいなど、希望する勤務地域はそれぞれ。 |
3、看護体制 | やりたい看護、目指す看護ができるかどうかを重視する人も多数。 |
4、人間関係 | 説明会やインターンシップに参加して、実際に病院で働く看護師たちの表情、態度、挨拶、会話などから人間関係を図るという人が多い。 |
5、給与 | やっぱり気になるのが給与。手当の種類や金額も様々です。国家資格保持者は初任給が高くてもその後給与があまり増えない傾向にあり、看護師も懸念している。 |
看護師の採用サイトを作る際のポイント

看護師向けのサイトを作る際のポイントをご紹介します。
ペルソナを設定する
看護師をターゲットにした採用サイトを作る場合でも、様々な属性があります。自社が求める人材をより明確にしておくことで、採用サイトの閲覧者を絞り、より的確・精密な訴求が行えます。
ターゲットよりもさらに詳しく「ペルソナ」を設定しておきましょう。
ペルソナを設定することで、アプローチすべき人物像の具体的なイメージをチーム内で共有できます。
また、採用後の離職率も下がりやすくなります。
具体的にペルソナを設定する際は、以下のような項目を考慮します。
- 年齢
- 性別
- 前職/前役職
- 通勤にかかる時間
- 居住地域
- 趣味
- 家族構成
- 結婚や恋人の有無
- 交友関係
できれば、自社に実際に存在する”自慢の従業員(実在の人物)”をイメージしてペルソナを設定してください。より具体的になります。
UX(ユーザー体験)を考慮する
いくら分かりやすく、求職中の看護師にとって興味深いサイトでも、
- 使いづらい
- 見にくい
サイトであれば離脱されてしまいます。
ユーザーの使いやすさ、見やすさ(UX:ユーザーエクスペリエンス)を考慮してサイトを作成する必要があります。
特に自社で作成する場合は、あれもこれもと情報をたくさん掲載することで混乱を招きやすいサイトになってしまうこともあるので注意が必要です。
求職者の心理を理解し、必要な情報だけに絞るとより伝わりやすくなります。求職者の心理を理解するためには、自社の看護師に直接、どのような情報があれば見たいと思うかを聞いてみるのが良いでしょう。
分析&改善を前提で作る
サイトを設計する際に、サイトの閲覧数(PV)や滞在時間、流入元などを必ず数値で確認できるようにしておきます。
閲覧数が少ないのであれば掲載する記事を増やしたり、SEOを強化する施策を行う必要があります。一方で、滞在時間が少ないのであればコンテンツの質を上げる必要があります。
数値を元にPDCAサイクルを回し、サイトのパフォーマンスを改善していくこが必須になります。必ず数値を計測できるような施策を行っておきましょう。
ウェブサイト全体の印象を明るく
文字ばかりのサイトは敬遠される傾向にあります。看護師は女性も多い職業なので、ウェブサイト全体を明るく温かみのある雰囲気で作ります。
写真が多用されており、働いている人たちの顔が見えるような設計になっていると理想的です。
働くイメージが持てるようなサイト設計を
福利厚生、職場環境などの情報がわかりやすいだけでなく、教育制度の内容やキャリアアップの流れが具体的に記載されていると、就職した後の自分のイメージがしやすく、採用につながりやすくなります。
看護師の休憩所の中の様子や近隣の商業施設の情報を掲載したり、より具体的な情報を掲載しましょう。
客観的な数字を使う
「数字でみる看護部」のように、病床数や看護体制のほかに離職率や平均残業時間、看護師の平均年齢などが客観的な数値で見えるサイトにします。具体的な規模感を使えることができ、安心感につながります。
まとめ

看護師の採用活動を行う際、求人サービスに頼るだけではなくて自社で採用サイトを作成すると、長期的な視点で採用にかかる費用を削減し、採用活動を安定させやすくなります。
その際は、無料で作成できる便利なツールがたくさんあるので、自社とのマッチングを考慮し、選択します。
自社で採用サイトの記事を更新するためのチームを作る際は、現役の自社の看護師をライターとして採用すると、より看護師が読みたくなるような看護師目線の記事を作成できます。
採用サイトでは、求職者が求める情報を効果的に記載し、閲覧数や滞在時間を伸ばす工夫をします。そのためにはペルソナを設定し、採用したい人物像を明確にしておきましょう。
採用サイトを自社で運営する際は、チームを作り、必ずページ閲覧数、ページ滞在時間などを数値化してPDCAのサイクルを回し、改善を図っていく必要があります。
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