看護師の採用を効率的に進めるための”採用支援”
2022.07.31
病院の安定した活動の継続には看護士の採用が不可欠です。しかし、求める人材を採用するにはさまざまな工程を経る必要があり、採用業務も複雑になります。
採用活動の効率性を高め、求める人材を採用するためにも、採用活動の内容や進め方が重要です。
この記事では、採用支援の内容について紹介します。
この記事の目次
採用支援とは?
採用支援とは、そのままですが、採用活動を支援するサービスです。
サービス内容は提供会社によって異なりますが、
- 採用戦略立案などのコンサルティング
- 採用業務の代行
- 面接官のトレーニング
などを依頼できます。
採用支援サービスを提唱している会社は数多く存在しています。採用関連業務を全て行なっている企業もあれば、一部サービスのみを提供している企業など、対応しているサービス内容や料金は様々です。
では、実際にどんな内容の支援を行ってくれるのでしょうか。
①コンサルティング業務
- 訪問・ヒアリングによる現状把握・課題の発見
- 人材採用戦略・求める人材像の作成
- 魅力の整理
- 求人作成のための情報・素材(画像など)の収集・整理
採用業務に関するコンサルティングを通じて、それぞれの課題に応じた活動やプランを提案してもらえます。多くの採用支援サービスを提供している会社が基本サービスとして行ってくれます。
会社によって採用活動の課題は異なります。課題を解決できるような採用計画を立案しなければ、採用活動に失敗する可能性が高いでしょう。
採用支援では、採用活動の問題や課題を全て踏まえたうえで、最適な採用活動ができるようなプランを考えてくれます。
②求人媒体選定・求人作成
人材採用戦略に基づき、募集職種・地域に応じた費用対効果の高い求人媒体を選定してくれます。求める人材像を的確に表現するとともに、収集した画像を活用し、魅力が最大限に伝わる求人情報を作成してくれます。
主な求人媒体は以下のようなものがあります。
- 医療従事者向け求人媒体
- 医療従事者向け成果報酬型求人媒体
- 一般向け求人媒体
- 人材紹介会社
- 大学・専門学校
- その他地域コミュニティ媒体など
基本的な採用支援サービスの内容に含まれることが多く、求人媒体選定・求人作成を行なった場合に特別に費用が発生することはほとんどありません。
②面接官育成
面接を担当するスタッフの対応次第で病院への印象が大きく左右されます。
面接で応募者に横柄な態度を取ってしまえば、応募者の入社意欲を低下させる可能性が高まるでしょう。
面接官には最低限のマナーと応募者を惹きつける話術が求められているため、面接官へのトレーニング需要が高まっているのです。面接官の育成に関してもコンサルティングの一部(基本費用に含まれる場合も多い)としてサービスとして提供している会社が多くあります。
③システム・ツール支援
応募者管理データベースや応募者とのコミュニケーションシステムなど、システムの提案や使い方まで指導してもらえます。多くの会社が無料で提供してくれます。
自社に合ったシステムを導入し活用するためにも、プロの意見が役立ちます。
④採用業務代行
新卒、中途共に採用業務全般を代行してもらえます。
新卒採用はインターネットを介した活動が一般化したことで、業務負担が増しています。
インターネット求人サイトの運用管理、応募者との連絡全般や管理など、新卒採用業務の一部もしくは、全てを依頼して採用担当者の負担を軽減できます。
また、中途採用の場合でも、業務の一部もしくは全てを依頼できます。
応募者への一次対応の内容としては、
- ・応募者管理
- ・応募者からの問い合わせ対応
- ・電話面接による一次選考の実施
- ・面接の案内・設定
- ・採否の連絡
などを代行してもらえることが多いです。
採用支援導入のメリット
採用支援導入のメリットは、人材確保と採用業務の両立化が可能となることです。
看護師は人手不足が慢性化しています。
そのため、人材を採用したくてもそもそも募集が来なかったり、求める人材が集まらなかったりと採用難に悩むことも多いです。
また、求める人材や採用に関する課題は、地域や病院によって異なります。
採用支援を利用することで、ニーズに合う人材を確保するための採用戦略の立案や、煩雑な採用業務の負担を軽減できます。
採用支援導入のデメリット
以下に採用支援を導入した際のデメリットについて挙げていきます。
①費用がかかる
採用支援を導入することで、委託の費用がかかります。あれもこれもと任せてしまうと、想定していたよりも多額の費用がかかることも考えられます。
採用支援を依頼するときには、どの業務をサービスで補うか検討する必要があります。
②認識のずれによる採用失敗のリスク
採用支援で注意しなくてはならないのが、認識のズレによる採用失敗のリスクです。
業務内容の範囲はもちろん、病院側が欲しい人材や自社のアピールポイントをしっかり採用支援サービスに伝えましょう。
認識のズレが発生すると、求める人材を獲得できない可能性が高くなってしまいます。
採用支援の費用
紹介会社を経由して採用する場合は、必ず「紹介手数料」が発生します。
その相場は、平成25年厚生労働省の調査により「想定年収の20%」と発表されました。
全日本病院協会は、看護師の人材紹介平均手数料は1人当たり76万円と発表しています。
多くの採用支援サービスは基本料金として10万円〜、その後サービスを追加していくと費用も追加されていきます。
月額30万円〜60万円程度の費用が掛かります。
看護師の採用支援の会社の例
具体的なイメージを掴むために、看護師を中心に支援を行っている会社を数社ご紹介します。
Medical Export
Medical Exportは優秀な人材を採用するための、採用活動の実施をフルサポートします。外部採用パートナーとして、募集職種に応じた費用対効果の高い求人媒体を活用し、求人情報で多くの求職者を募集し、応募者との迅速・適切な応対で就業モチベーションを高め、入社までの継続的なフォローを行います。
費用 | 最低月額 110,000円 (税込)~ × 活動期間 (2ヵ月以上) ※求人広告掲載料は別途負担。 |
採用時成功報酬 | 医療事務:110,000円 (税込)/1人採用につき 看護師:330,000円 (税込)/1人採用につき 医師:個別お見積り/1人採用につき |
マイナビ看護師
マイナビ看護師の人材紹介サービスは、看護師との連絡や交渉など、看護師が入職するまでサポートし、採用ご担当者様の負担を大幅に軽減します。
初期費用ゼロの完全成功報酬制となっています。
メディケア共創基盤
最後にご紹介するのは弊社、「メディケア共創基盤」です。
弊社では「採用難」の改善や「高額な紹介手数料の負担」の軽減はもちろんのこと、採用活動の仕組化を支援します。私たちが持つ知見やノウハウを医療機関•介護施設様に内製化し、自社運用の体制構築を目指しています。
まとめ
看護師の人手不足による採用競争の激化、採用手法の多様化などによって、効果的な採用手法やノウハウを蓄積するのが困難になっています。
また、採用業務の煩雑化によって、採用担当者の負担も大きくなっています。
採用業務の一部や全部を採用のプロに任せる採用支援サービスは、必要とする人材を効率よく採用するのに役立ちます。
採用支援サービスの内容や会社ごとの特徴を理解し、自社に合うサービスの利用を検討してみましょう。