採用担当者必見!介護士の採用方法と応募者数を増やすコツを紹介!
2022.10.26

少子高齢化が加速し、年々介護士を確保することが難しくなってきています。
中には、介護士を募集しても希望の人材が応募してくれない!とお悩みの採用担当の方もおられるでしょう。
そこで今回は、介護士の採用方法や応募者数を増やすコツをご紹介します。
介護士の採用についてお悩みの方は、ぜひ最後までお読み下さい。
この記事の目次
介護人材の採用市況について

有効求人倍率とは
介護人材の採用市況を確認するために、有効求人倍率をチェックしてみましょう。
有効求人倍率とは、ハローワークに申し込まれた求人数を求職者で割った値 を表したものです。倍率が高ければ高いほど求人があることを示します。
就職したい人が採用したい企業より多ければ、企業に有利な「買い手市場」となります。逆に採用したい企業が就職したい人より多ければ、求職者に有利な「売り手市場」です。
では、介護士の採用市況について次章で見ていきます。
介護士の採用市況は売り手市場
介護士の採用市況は、売り手市場です。つまり求職者に有利な状況と言えます。
2022年1月、介護士の有効求人倍率は3.68倍でした。求職者1人に対し、3.68社が採用を希望する「売り手市場」です。
全産業の有効求人倍率は1.2倍であり、いかに介護士の採用が厳しいかが分かります。
加えて我が国において、少子高齢化は加速しています。
人口に占める高齢者の割合は、今後も増加する見込みです。
つまり介護士はますます必要とされ、人手不足となる可能性が高いと言えるでしょう。
2012年8月 | 2015年 | 2025年 | 2055年 | |
65歳以上高齢者人口(割合) | 3,058万人(24.0%) | 3,395万人(26.8%) | 3,657万人(30.3%) | 3,626万人(39.4%) |
75歳以上高齢者人口(割合) | 1,511万人(11.8%) | 1,646万人(13.0%) | 2,179万人(18.1%) | 2,401万人(26.1%) |
介護士の採用方法6つを紹介

介護士について、今後ますます人手不足が進行していくことは前章でお話ししました。ここでは、介護士の採用方法について6つ紹介します。
- 求人サイト
- 人材派遣
- 人材紹介
- ハローワーク
- リファラル採用
- 求人検索エンジン
順番に詳しく解説していきます。
①求人サイト
求人サイトとは、オンライン上で求人情報や転職活動のノウハウなどを提供するサイトのことです。一般的には、施設や企業から広告掲載費を得て運営されています。
求職者はパソコンやスマホを通じて手軽にアクセスできるので、母集団を形成しやすいのがメリットです。ただし介護士以外の目に留まっても効果が少ないため、介護士募集に特化した求人サイトを活用することをおすすめします。
広告を掲載した期間に応じて料金が発生するため、一定期間の内に複数の人材を獲得できるとコストパフォーマンスが高いです。
一方、求人掲載を行っても人材が一人も集まらない場合もあるかもしれません。
介護職に特化している求人サイトとして、「e介護転職」があります。
全国の求人案件に対応しており、採用担当者とのZOOM商談も可能です。
公式ホームページはこちらから

②人材派遣
人材派遣は、派遣会社と雇用契約を結んでいる社員に一定期間勤務してもらうシステムです。
職員の急な退職や育休などで人員補充が必要な場合に有効です。施設が希望したスキルや経験を持つ人を、必要な期間のみ派遣してもらえるのがメリットです。
施設は面接や雇用契約を行う手間がかかりません。
必要な資格や経験を持つ人を派遣してもらえると、即戦力になります。
介護職の人材派遣会社のひとつに「きらケア」があります。
長期から短期まで介護職員の派遣依頼が可能です。
公式ホームページはこちらから

③人材紹介
施設が希望するスキルを持つ人材を、紹介会社に紹介してもらうシステムです。
資格や経験など、高いスキルを持つ人材の登用も可能です。
採用したい人材をピンポイントで募集できて、面接日なども人材紹介会社が設定してくれるので採用工数がかかりません。
料金は採用が決定するまで一切無料の完全報酬制度がほとんどです。採用した人材の年収の約20~30%を、報酬として紹介会社へ支払います。
人材紹介会社のひとつに、「マイナビ介護職」があります。
紹介した人材が早期退職してしまった場合には、成功報酬の一部返金制度を設けています。
公式ホームページはこちらから

④ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が運営する公的な機関です。無料で利用できるので、コストを掛けずに求人情報を掲載できるのがメリットです。
ハローワークはホームページ上で求人情報を公開しています。スマホなどを通じて、失業者以外の誰でもハローワークの求人情報にアクセスできます。
他のWeb求人媒体に比べると、詳細な情報や職場の写真などを掲載できないのがデメリットと言えるでしょう。
また最近では多くの求人者はWeb求人媒体を利用しています。一度に大量の採用者を見込むのが難しいので、他の手法と併用するのが望ましいでしょう。
⑤リファラル採用
リファラル採用とは、自社のスタッフに知人や友人を紹介してもらう採用手法です。施設の理念や雰囲気を理解したスタッフがスカウトしてくれるので、ミスマッチが少ないのがメリットです。
デメリットは不採用時や紹介社員が退職してしまった場合、紹介してくれた社員がストレスを感じるかもしれないことです。
⑥求人検索エンジン
求人検索エンジンとは、「キーワード」や「勤務地」を入力するとマッチする求人情報を探せるサイトのことです。例として「indeed」が挙げられます。
メリットは、その規模の大きさから母集団を形成しやすいことです。日本だけでも、2930万人がサイトを訪問すると言われています。
無料で始められるのもメリットですが、有料プランは無料の上位に検索表示されるため有利です。
料金は、自社の求人広告がクリックされたときに発生します。また面接の結果、採用が決定しても追加料金は発生しません。
求人検索エンジン「indeed」の公式ホームページはこちらから

介護士の応募数を増やす4つのコツ

ここでは、介護士の応募数を増やす4つのコツを紹介します。
- 採用活動を計画的に行う
- 施設の強みや特徴をアピールする
- 職場の雰囲気が伝わる写真を掲載する
- 介護未経験者を候補に加える
それでは順番に詳しく解説していきます。
①採用活動を計画的に行う
採用活動を計画的に行うことが重要です。ターゲットを設定し、そのために何をアピールするかを決めてから採用活動を行います。
ターゲットを決めておく理由は「人手不足なので、どんな人でも来てほしい」のスタンスは、結局誰の心にも響かず応募に繋がらないからです。
以下に例を挙げます。
- 新卒採用をしたい場合は、若手が活躍している様子を写真などを通じて雰囲気を伝える
- 主婦層を採用したい場合は、子育て世代の仲間が多く子供の発熱など急な休みにも理解が得られやすいことを伝える
以上のように、ターゲットごとにアピールする内容を変えることが重要です。
採用活動は、ターゲットを設定し計画的に行いましょう。
②施設の強みや特徴をアピールする
施設の強みや特徴をアピールすることも大切です。
介護職の仕事内容は、どこの施設もそんなに変わりません。そこで重要になるのが「他の施設との違い」を打ち出すことです。
待遇面だけでなく、施設の歴史や理念、スタッフの想いなどを伝えましょう。自分たちは当然と思っていることでも、求職者には魅力的に映ることもあります。
また、最近ではIT技術を導入する施設が増えています。
例えば「電子カルテを導入することで業務が効率化し、残業削減に成功した」なども大きなアピールになるでしょう。
施設の強みや特徴をアピールすることは大切なのです。
③職場の雰囲気が伝わる写真を掲載する
職場の雰囲気が伝わる写真を掲載しましょう。
求職者はこちらの想像以上に、新しい職場の雰囲気に関心があるからです。ただし建物だけの写真や、求人掲載のための不自然な集合写真はあまり魅力が伝わりません。
まずは、何を伝えたいかコンセプトを決めましょう。
業務中の雰囲気を伝えたいなら、スタッフが利用者と接している場面を掲載すると効果的です。
また職員イベントの様子や、休日の過ごし方を紹介するなどの企画も求職者の目を引くでしょう。
職場の雰囲気やスタッフの素顔を感じられる写真を掲載しましょう。
④介護未経験者を候補に加える
介護未経験者を採用候補に加えるのも効果的です。
経験豊富なスタッフや資格所有者を獲得したいのは、どこの施設もおなじでしょう。しかし未経験者の中にも、やる気のある人物は多くいます。
また、採用活動では応募者数を増やすことも重要です。未経験者を採用候補に加えることで、応募者数を増やせる可能性も高くなります。
まとめ:介護士の採用方法と応募者数を増やすコツを理解しよう

今回は介護士の採用方法と応募者数を増やすコツについてお話ししました。
今回のポイントを以下にまとめます。
- 介護士の採用市況は「売り手市場」が拡大している
- 6つの採用方法の特徴
- ターゲットを設定し採用活動を行う
- 施設の強みや特徴をアピールする
- 職場の雰囲気が伝わる写真を掲載する
- 介護未経験者を採用候補に加える
施設の雰囲気が上手く伝えられれば、ミスマッチも減らせます。
この記事を参考に採用活動を行い、希望の介護人材獲得に役立てていただければ幸いです。