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採用の成功は求人広告の書き方が重要!医療の求人広告の作成ポイント

求人媒体・求人広告

2022.11.04

「医療の求人広告を打っても、人が集まらない」

そんな悩みをお持ちの方も多くおられるかもしれません。

人が集まらない、求める人材の応募がないのは求人広告の書き方に問題があるのかもしれません。

今回は、医療従事者の求人広告を担当されている方へ向け「人が集まる求人広告の書き方」について紹介します。

医療系の求人広告のポイントは以下の6点です。

  1. 他社の求人広告との差別化を図る
  2. 医療系スタッフが何を重視して就職先を検討しているのかを知る
  3. 採用したい人材像(=ターゲット)を明確にする
  4. 自院のメリット、強みを明確にして求人広告に活かす
  5. 採用後の業務内容をわかりやすく記載する
  6. 明るいイキイキとした写真を掲載する

このポイントをしっかりと押さえれば、求める人材の応募がきちんと集まり、採用活動を成功させることができます。

採用活動の成功可否のカギは求人広告です。

この記事では、採用を成功させるための求人広告の作成のポイントを紹介しています。

この記事の目次

医療の求人広告の作成前に知っておくべきポイント3点

医療の求人広告を作成する前に、以下の3つの点を押さえておきましょう。

  • ・医療の求人広告には差別化が必要
  • ・医療系の求職者が就職先に求める条件
  • ・採用したい人物像を明確にしておく

それでは、順番に詳しく解説していきます。

他院との差別化を図る

多くの医療求人を集めるためには、他のライバル広告との差別化が必要です。 

2021年の医師・薬剤師等の有効求人倍率は2.55倍、看護師を含めた保健医療サービスでは2.73倍となっており、医療の採用は非常に難しくなっています。

全産業の有効求人倍率の平均は1.07倍なので、医療従事者の採用がいかに厳しいかがお分かりいただけるでしょう。

他社と同じような求人広告を打っていたのでは、良い人材の採用にはつながりません。

他院の求人広告との差別化を図り、医療系の求職者に「ここで働きたい!」と思わせる求人広告の作成が重要です。

医療系求職者が就職先に求める条件は何か

医療系求職者は、以下の点を重視して転職先を検討をする傾向にあります。

・給与や夜勤手当額
・勤務体系(2交代制か3交代制か、早出・遅出はあるのか、4週8休か週休2日か)
・オンコール勤務(夜間、休日の緊急呼び出しに備えた自宅待機当番)はあるか
・有給休暇、特別休暇の有無
・病院(施設)の規模や機能(特定医療病院か療養型なのかなど)
・診療科

医療従事者は、職場環境や労働条件を特に重要視します。

特に看護師・介護士は夜勤が必須です。

他職種であっても夜間や休日の緊急呼び出し当番があることも多く、労働条件が過酷になる傾向があるからです。

最近では「安心して長く働ける病院で勤務したい」との希望から、労働環境や労働条件が特に重視される風潮にあるようです。

女性の医療スタッフが求職の際に特に重視する点

医療スタッフは女性が多い職業です。

小さな子がいるママスタッフや、出産や育児でブランクがあって、一時的に現職を離れている潜在スタッフも多くいます。

潜在スタッフの活用を目指す場合には、子育てママやブランクありのスタッフが気になる条件を記載すると良いでしょう。

子育て中のママや、結婚や出産でいちど現場を離れた求職者は、特に以下の条件を重視します。

・有給の有無、有給の取得率
・1か月の平均残業時間と夜勤回数
・休みのシフト希望を出せるのか
・園からの緊急呼び出し時、すみやかに休みが取れるのか
・時短勤務、夜勤免除はできるか

応募をあつめるには、求職者の立場に立った、求職者が知りたい情報が網羅された求人広告の作成が必須です。

他社の求人広告との差別化を図るためにも、医療系求職者のニーズを踏まえた求人広告を作成しましょう。

求める人材像を明確にしておく

求人においては、募集したい人物像を明確にしておく必要があります。

多くの人材を集めたいと、応募条件を広く設定してしまうと、非常の平凡なありきたりな求人広告となってしまい、誰の心にも響かない求人となるので逆効果です。

応募を集めるためには、自院が採用したい人物像(=ターゲット)を明確にし、ターゲットの心に響く求人広告を作成しなければいけません。

年齢やキャリア、人物像なども含めて、具体的に定めます。

即戦力となる人材を求めているのか、もしくはある程度時間をかけて研修やOJTができる職場であるかどうかによって、募集したい人材像は異なるはずです。

自院の状況も踏まえて、人材像を明確にしていきましょう。

次章から、求人広告を書く際の具体的なポイントを例をあげて紹介していきます。

人が集まる医療の求人広告を書くポイント!

人が集まる求人広告を書く重要なポイントは以下の2点です。

  1. 求める人材像を明確にする
  2. 求職者の立場にたった自院の魅力、強みを発掘する

この2点を踏まえた求人広告は他院との差別化も図ることができ、人が集まる求人広告となります。

求めるターゲット像を明確にする

求める人材像を明確にし、ターゲットに響く自院のメリットや魅力を詳細に書き込むことで、応募が集まる求人広告となります。

募集したい人物像は、以下の点を考えながら明確化していきます。

・年齢(経験年数)やブランクの有無

・どのような性質、性格を持った人材か(リーダーシップを発揮できる人材か、それとも調和を大切に働ける人材か、細かいところによく気がつく人材か、など)


・どのようなスキルを持つ人材か(専門看護師、認定看護師、喀痰吸引等研修を受講している介護士、など)


・これまでのキャリア(さまざまな診療科での勤務経験がある人材が良いのか、もしくは経験が浅くても基本技術ができていれば良いのか)


・電子カルテの使用可否

求人対象を広く設定すると、多くの人が集まると考えがちですが逆効果です。

ターゲットがぼやけてしまい、誰の心にも届かない求人になってしまいます。

大切なのは、「これは私の為の求人だ!」と感じてもらうことです。

年齢やスキル、経験などできる限り具体的に人物像を設定しましょう。

求める人物像を明確にすることで、ターゲットの心に強く訴えられます。

求職者の目線にたった自院の特徴やメリットを抽出する

ターゲットの設定ができたら、今度は自院の魅力について書き出してみましょう。

医療従事者の求人倍率は高く、他の病院と差別化しておく必要があるからです。

この際に大切なことは、採用担当者が思う自院の魅力ではなく、ターゲット像から見た自院の魅力を書き出すという点です。

【例】
・子育て中のママスタッフを採用したい:シフト希望を出せる、毎週土日のどちらかは休みにできる、残業が少ない点がメリットとなる。

・認定看護師を採用したい:取得している認定を活かせる病棟に必ず配属でき、希望しない限り異動はない、資格手当の支給、研修参加費用の支給がメリットとなる。

・ブランクがあるスタッフや経験1、2年未満の若いスタッフを採用したい:手厚い研修がある、一定期間は先輩スタッフとともに業務を行える点がメリットとなる。

ターゲットの目線にたった自院のだけの特徴や魅力を打ち出すことで、欲しい人材の応募が殺到する求人広告になります。

職員アンケートで自院の強みを見つける

また、現在すでに勤務している職員にアンケート調査を活用すると、より求職者の目線に近い自院の強みが発掘できます。

以下にアンケートの内容例を挙げます。

・建物や設備が整っているなどハード面
・病院の理念・歴史、有給所得率、職場の雰囲気
・最初に求人を見たときの感想
・なぜここで働こうと思ったのか
・実際に働いてみて感じた魅力
・以前に職歴があれば、他の施設と比べて自社のほうが優れていると感じる点
・どのような人に自社での勤務をおすすめしたいか

自院で働いているスタッフたちにも、求職者だった時期が必ずあります。

スタッフアンケートを行うことで、より求職者の目線に近い自社の魅力やメリットに気づくことができ、求人広告に活かせます。

採用担当者が思う自院のメリットと、働くスタッフが感じるメリットには相違があり、スタッフたちは思いもよらない点を魅力やメリットと感じていることもあるでしょう。

自院の特徴やメリットを再確認するのは重要です。あらたな発見もあるかもしれません。

競合他院との違いを明確にする

名前の良く知られた総合病院なら、求人広告を打つだけで多くの応募があります。

しかし中小規模病院、療養型病院、またはクリニックには、大規模病院にはない魅力があるはずです。

たとえば、以下のような待遇や働き方、福利厚生の魅力はありませんか。

・比較的病状が安定した患者が多く、残業が少ない。
・手術、検査件数が多すぎないので、院内に余裕があり、技術をゆっくり学べる。
・急性期を過ぎたあとに転院してくる患者が多く、亜急性期と在宅や施設での療養に向けた両面の支援方法が学べる
・院内保育所があるが、シフトが休みの日でも子どもを預けることができる

大規模病院での勤務経験者に、自院との違いを聞き取りして求人広告に活かすのも良いでしょう。

人が集まる大規模病院との違いを比較して、自院の魅力としてPRしましょう。

他院の待遇や勤務状況をリサーチして、自院との違いを明確にすると、より差別化を図ることができます。

【具体例を紹介】求人広告の書き方・実践編

人が集まる求人広告のポイントをしっかりと確認できたら、次は実際に求人広告の文章を作成していきましょう。

・募集背景を記載する
・仕事内容をイメージできるように記載する
・一緒に働く人の写真を掲載する
・応募後のスケジュールも記載する

それでは、順番に詳しく解説していきます。

募集背景をはっきり記載する

まずは、人材募集することになった経緯を記載することが重要です。

新規事業の立ち上げなど、今後の事業展開と共に記載するといいでしょう。

具体的な未来について記載されていると、求職者も自分の未来についてイメージできるからです。

「この分野に特化していく方針なので、スペシャリストを募集します」などが、その例です。ターゲットに対しての強いアピールになります。

募集背景が記載されていないと「欠員が出るなんて、もしかしたら働きにくいブラック企業なのでは?」と憶測を生むことも。

募集背景をはっきりと求人広告に記載することは重要です。

仕事内容をイメージできるように記載する

求職者がイメージしやすいように、仕事内容をできる限り詳しく記載しましょう。

仕事内容を詳細に記載することで、「ここで働きたい」「ここなら自分のスキルが存分に活かせる」と求職者自身が判断できます。

また入職後に「思っていた業務内容と違う」といったミスマッチを避け、人材の定着を促す効果もあります。

「医療従事者なら詳しく書かなくてもわかるだろう」や「面接で説明したらいい」などの考え方では、ターゲットに訴えかけられません。

【例】

NG:仕事内容は病棟での看護業務です。

OK:消化器内科での勤務となります。大腸や肝臓疾患の患者がメインです。腹部アンギオ、内視鏡検査・手術目的での入院も多く、クリティカルパスに沿った看護計画を実施しています。
内視鏡操作の介助は、内視鏡室のスタッフが行いますので、業務範囲外です。
検査前、検査中、検査後の看護が病棟看護師の業務となります。

また他院に比べ多少不利な条件であっても、隠し事をしないことも重要です。

面接時に「想像していたのと違った」と悪い印象を持たれないためにも、仕事の大変な部分についても記載しておきましょう。

不利となる点や大変な業務がある場合には、改善に向けた取り組みを行っていることも併せてPRすることが大切です。

【例】
・検査が多い日は残業時間が増えてしまいますが、特定のスタッフばかりが検査担当とならないよう、リーダーが業務調整を行っています。

・体位交換や車いすへの移乗など、力仕事も多い職場です。ボディメカニクスの勉強会を行い、介護士の体への負担を減らし、かつ安全な介護の提供への取り組みを行っています。

・休日のオンコール待機もありますが、オンコール待機手当を支給しています。また夜間や休日にオンコールでの呼び出しがあった際には、翌日以降に対応時間相当の時間休暇の取得が可能です。

求職者がイメージしやすいよう、仕事内容はなるべく詳細に記載すると、応募が集まる求人広告となります。

職場の雰囲気や一緒に働く人の写真を掲載する

一緒に働くメンバーの写真や職場内の雰囲気が分かる、求職者が働くことをイメージできる写真を掲載することも重要です。

求職者は掲載された写真を通じて、職場の雰囲気がわかるので安心して面接が受けられます

応募が集まりやすい掲載写真のポイントは以下の3点となります。

  1. スタッフが笑顔で働いている写真を選ぶ
  2. 天気の良い、日当たりの良い日に撮影した写真を選ぶ
  3. 職員旅行など、職員同士の仲の良さを感じさせる写真を選ぶ

こちらの写真のような、施設の前でスタッフが並んだだけの写真ではありきたりで、他院との差別化ができませんので避けましょう。

こちらの写真のような、スタッフが笑顔で働く日常の一コマを切り取った写真はとても良い印象を与えます。

就業中の写真はもちろん、地域活動や職員旅行、休日の過ごし方なども有効です。自然な姿が写っているものがよいでしょう。

写真の撮影は、天気の良い日に、日当たりのよい場所で撮影を行う点も大切なポイントです。

天気が悪い暗い場所での撮影は、写真が暗くなり、ネガティブなイメージを与えてしまいます。

この2枚はまったく同じ写真ですが、明るさが違うだけで、見る人に与える印象はこれほどに大きく異なります。

写真が与える印象は思う以上に大きいものです。

スマホのカメラでの撮影でも十分ですが、明るいイキイキとした写真を掲載しましょう。

職場の雰囲気をターゲットに伝えるために、より良い印象の写真を掲載してみましょう。

応募後のスケジュールも記載する

さいごに、応募後のスケジュールも記載しておきましょう。

応募から面接までの所要日数、面接から合否連絡までの所要日数をあらかじめ求人広告に記載しておくと良いでしょう。

今後の流れについて知らされていると予定が立てやすく、求職者から大変喜ばれます

中途採用の場合は、勤務しながら転職活動を行っている人も多いのでなおさらです。

2次面接の有無や土日対応が可能かなど、スケジュールを具体的に記載しておくことをおすすめします。

また面接から採用まではできるだけ短期間で行いつつも、入職日は求職者の希望に寄り添えるようとなおのこと良いでしょう。

なるべく早く転職先を見つけたいと考えている人は多いため、応募から内定までの期間が短いほうが応募が集まります。

しかし、転職を検討していても、家庭の都合や現在の職場の都合ですぐには勤務できない人も一定数いるのです。

「内定から1か月以内であれば、求職者の都合の良いタイミングで入職可能」のように求職者に寄り添うと、応募が集まりやすくなり、内定辞退も避けられます。

すぐに勤務できる人を探している場合には、「内定通知後、1週間以内に勤務開始できる人希望」のように、はっきりと明示しておきましょう。

求職者は多くの求人広告を候補として見ています。些細な気配りが応募の決め手になることもあります。

まとめ:ターゲットを絞り込んで人が集まる医療の求人広告を書こう!

今回は、医療従事者の求人広告を担当されている方へ向け「人が集まる求人広告の書き方」について紹介しました。

ポイントを以下にまとめます。

  • ターゲットを明確にする
  • 自院の特徴やメリットを再確認する
  • 勤務体系や給与などを具体的に掲載する
  • ターゲットに仕事内容をイメージしてもらう
  • 一緒に働く人の写真で職場の雰囲気を伝える
  • 不利な条件であっても隠さない

この記事を参考に「これは私のための求人だ!」と思わせる求人広告を完成させ、採用につなげていただければ幸いです。

 

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