ここで働きたい!と思わせる病院の採用サイトはここが違う!作成前に知っておくべき5つのこと
2022.07.01
最近よく目にする病院の特色を生かしキレイに制作された採用サイト。近年では、病院のHPとは別に専門の採用サイトを作るところが増えています。
- 採用サイトを作成するメリットは何なのか?
- 作成するにあたっていくらかかるのか?
- 何を掲載したら魅力的なのか?
採用担当者のそんな悩みの数々を解決していきましょう。
この記事の目次
採用サイトの役割
病院のホームページ内または専用ページに掲載している、採用専門のサイトのことを「採用サイト」と呼びます。採用サイトの目的は「自社に興味を持ってくれた人にエントリーしてもらう」ことです。
求人サイトで伝えているような募集要項だけではなく、職場環境・教育制度・部署として力を入れていること・実際どんな人が働いているのか、など、病院のホームページや求人サイトでは伝えきれない内容を掲載し、魅力を感じてもらう必要があります。
病院の採用サイトを作成する費用はどのぐらい?
価格帯 | 特徴 | 制作期間 |
〜10万円 | ・自分で作成する・安価で制作できる・オリジナル度は低い | 1週間~1ヶ月程度 |
10〜50万円 | ・必要最低限のコンテンツが揃っている・作成は行ってくれるが素材は自身で揃える必要がある | 2週間~1.5ヶ月程度 |
50〜150万円 | ・オリジナルデザインでコンテンツを作成できる・取材や撮影を行い素材も揃えてくれる | 1ヶ月~2ヶ月程度 |
150万円以上 | ・凝った内容に作り込める・コンサルティングも含めて面倒をみてくれる・CMSの導入も可能なケースも | 2ヶ月~4ヶ月程度 |
10万円以下で作成したい場合
ホームページを作成するとなると高額なイメージがありますが、安価で作成できるサービスもあります。ただし、機能やデザインに制限がありテンプレートから選んで作成するところがほとんどで、自社での作成が必要です。
自分でサイトの構成を1から考える必要がなく自身での作成になるので、自分次第で早く作成できるというメリットがあります。
一方で、自由度がないという点と凝ったデザインにはできない点には注意が必要です。
10万円〜50万円以下程度で作成したい場合
必要最低限の一般的なページ構成やコンテンツが揃っている費用感です。一部レイアウトから選択のところもありますが、デザインやレイアウトも安価なところより自由度が広がります。
制作は委託できますが、この価格帯だと取材費が含まれていないため、掲載する素材や原稿は自身で揃える必要があります。
「 自身で素材を用意する工数+制作してもらう工数」の両方があるため、作成までの期間には注意しましょう。
50万円〜150万円以下程度で作成したい場合
オリジナルデザインで1からコンテンツを作成したい方向けの費用感です。
このような費用感では、取材や撮影を行ってくれて、素材や原稿も作成してくれるところが多いです。費用に幅がありますが、コンテンツの内容や分量によって金額が大きく変動します。
例えば、社員にインタビューをして記事を書いて掲載したい場合、インタビューから記事作成までお願いする分、基本的な料金から費用が上乗せになります。
制作期間は1ヶ月〜2ヶ月程度みておくと良いでしょう。
150万円以上で作成したい場合
オリジナルの採用サイトを1から作成することができ、サイト内に動画を埋め込んだり自分でサイト更新を行うことができるコンテンツマネジメントシステム(CMS)の導入も検討することのできる費用感です。
採用サイトの制作だけでなく、求人媒体と絡めた戦略など、採用全体のコンサルティングも行ってくれるケースが多く、制作費用よりコンサルティング費用が多くかかるというイメージです。
そのため制作期間が2ヶ月~3ヶ月程度かかると思っていた方がよいでしょう。また、CMSを作った場合、CMSの保守契約が必要になるケースが多いのでランニング費用が発生することも覚悟しておく必要があります。
病院の採用に採用サイトを用いるメリットとデメリット
採用サイトで採用を行うメリット
質の高い応募者を集められる
自分の病院の採用サイトを閲覧しエントリーしてくれた求職者は、既に自院に興味を持ってよく調べている人の可能性が高いです。
採用サイトで自院のことを細かく伝えられることができれば、面接・入職した際も、ギャップが生まれにくく入職率を上げ、離職率を下げることにも繋がる可能性があります。
伝えたい情報を自由に掲載できる
求人サイトではレイアウトや掲載内容が決まっているため、伝えたい内容を全て掲載することは難しいですが、採用サイトでは載せたい内容を自由に掲載できるメリットがあります。
採用サイトで採用を行うデメリット
初期費用がかかる
費用感でお伝えした通り、良いものを作ろうとすればするほど制作に費用がかかります。そのため、少人数の採用を希望している場合費用対効果が低くなる恐れがあります。
管理が必要
採用サイトは作成して終わりではありません。掲載内容に変更があった場合は都度更新が必要です。
自院に知識のある人がいれば自身で更新することができますが、いない場合は都度依頼をかけなければなりません。
高額にはなりますが、CMSを作っておくと自社で更新ができるという利点があります。ただ、CMSの保守や管理を継続してお願いしなければならないので、ランニングコストが発生することも覚えておきましょう。
求人媒体との併用が必要
採用サイトを作ったからと言って採用が劇的に増えるわけではないので、求人媒体と併用することにより、より効果が期待できます。
そのため、求人媒体と自院の採用サイトを連携させる作業が必要になります。例えばIndeedは決められた条件をクリアしていれば掲載をしてくれるサービスを展開しています。この場合、条件をクリアする前提で採用サイトの制作を進めなければならないので、計画をしっかり立てた上でサイトの要件定義を行いましょう。
魅力的な採用サイトにするために必要な5つのこととは?
①ターゲットを明確にして掲載する情報を精査する
最初にやるべきことは欲しい人材を明確にすることです。次に欲しい人材が求めるであろう情報を考えます。
特に以下の情報は必ず細かく掲載しておく必要があります。
②写真・動画にはこだわる
求職者は社風や職場の雰囲気を知りたいものです。
病院のHPに掲載しているような病院の外観の写真などを掲載するのではなく、求職者が働くイメージをしやすい写真や動画を掲載しましょう。
- 実際に働く場所
- 一緒に働く人々
- 仕事の様子
- 仕事時の服装
病院本体のホームページがある場合、サイト全体のコンセプトや内容にずれがないように採用サイトを作成しましょう。内容がかけ離れてしまうと見る側も違和感を感じてしまいます。
③応募ボタンはわかりやすく
応募者がどこから応募したら良いかすぐにわかるようにエントリーボタンの配置とデザインはわかりやすくしておくことが重要です。
例えば、長いページで一番下の方までスクロールしないと応募ボタンにたどり着けない、というパターンがあります。このような場合、モチベーションが高くなったタイミングを逃してしまい、機会損失が発生してしまいます。
求職者がエントリーしようと思ったタイミングでボタンが押せるように、何箇所かにエントリーボタンを設置するまたは追従ボタンを設置するなど、工夫をすると良いでしょう。
④リアルな内容を掲載する
求職者が着目している「仕事内容」「一緒に働く人々」「企業情報・理念」。ここをリアルに伝えられる内容を掲載するようにしましょう。
例えば、実際に職員が働いている様子を1日密着取材している動画や社員へのインタビュー動画などは非常に伝わりやすく求職者の安心材料にもなり得ます。
企業理念もただ文章で書くのではなく、代表が自らの言葉で理念を熱く語っている動画を掲載した方が求職者の心により響きます。
採用担当者の手間は増えますが、一手間かけることで求職者に与える印象が違ってきます。
⑤他社との差別化
他院も同じように悩み、同じような内容を考えて掲載しているので、自院の特色を活かしてオリジナリティのあるものを掲載するとインパクトがあります。
以前ある施設で、施設長がプライベートでバンドを組んでいて、採用サイトでバンドのYouTube動画を紹介していましたが、プライベートも大事にしよう!というメッセージ性が込められていて好評だったそうです。
小さなことでも、他とは違う「何か」でアプローチできると良いですね。
最近では採用サイトとSNSを連携させるところも増えています。企業のSNSアカウントがある場合はそちらもぜひ活用しましょう。
情報は鮮度が命!ということを忘れない
採用サイトを作成することも大事ですが、作成した後の情報管理がもっと重要になります。掲載している内容が古く、現状とは異なるようなことがあれば、信用を失うことにも繋がりかねません。
「情報は鮮度が命!」と言われていますが、採用ページの更新もなるべくリアルタイムでできるよう、初期の段階から考慮しておく必要があります。