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医師の採用を効率的に進めるための採用支援

求人媒体・求人広告

2022.08.08

高齢化に伴い高まる医療ニーズ、訪問看護などの在宅医療の需要が増加しています。

そのなかで、医師や看護師のように医療スタッフの人材確保をすることは容易ではありません。

また、求める人材を採用するにはさまざまな工程を経る必要があり、採用業務も複雑になります。

採用活動の効率性を高め、求める人材を採用するためにも、採用活動の内容や進め方が重要です。

この記事では、採用支援の内容について紹介します。

この記事の目次

採用支援とは?

採用支援・採用代行サービスはRPO(Recruitment Process Outsourcing)とも呼ばれ、採用に関する業務を企業に代わっておこなう人材サービス採用活動を支援するサービスです。

サービス内容の詳細は提供会社によって異なりますが、

  • ・採用戦略立案などのコンサルティング
  • ・採用業務の代行
  • ・面接代行、その他の業務

などの採用業務全般を依頼できます。

採用支援の具体的な内容

では、具体的に採用支援サービスを活用するとどのような流れで進んでいくのでしょうか?

①採用計画の立案

事務作業だけではなく、コンサルティングを得意としている会社の場合には採用計画や手法についての戦略部分の策定も可能です。

②求人広告掲載代行

募集媒体の選定・発注・出稿などの管理業務を委託することも可能です。

年間を通じて採用をしていたり、複数媒体を人材紹介と並行して実施していたりする企業様には、まとめて対応ができるため委託する方が工数だけでなく、コスト削減できるケースもあります。

③応募者管理

採用活動において、一番最初の入り口部分が応募者管理です。応募者管理については誰でもできる業務のため、採用代行で一番依頼されている業務と言えます。

媒体や人材紹介サービスを通して応募してきた求職者の管理や、応募者に対して各選考の合否結果通知業務などがメインとなります。

④応募者スクリーニング(書類選考)代行

応募が多数集まる企業様の場合には書類選考もすべて対応するのは相当な工数がかかります。採用代行(RPO)では、基準が決まっていれば、応募者のスクリーニングの実施も可能です。

⑤DM・スカウト配信

最近では、ダイレクトリクルーティングが浸透し、各社求人サイトでDMやスカウトメールを配信できるようになりました。ただし、1つずつ対応していくとかなり労力がかかります。

採用代行(RPO)業者の一部では、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用して、自動配信をおこなうことも可能になっています。また、システム導入して対応することができる業者もあるため、労力がかかっている企業様の場合には代行に出すのもおすすめです。

⑥選考日程調整

各選考の段階で、電話やメールにて日程調整業務をおこないます。採用実施企業から、選考希望日時をあらかじめ貰っておき、日程を元に求職者の都合と合わせて面接日程を確定していきます。

また、求職者には日程確定後に当日の詳細について事前確認のメールを送付したり、電話確認をおこなったりします。

⑦説明会代行

新卒の会社説明会や中途の職種説明会などをおこなうものです。事前に採用担当者と代行会社で調整をおこない、説明会参加者へどういった内容を伝えるのか、説明会の中で選考をおこない合否は出すのかなどを相談します。

また、説明会用のスライドやプレゼン資料の作成依頼をすることも可能です。

⑧面接代行

面接をおこないたくても求職者が遠隔地のため直接会うことができない場合や、面接官の時間がとれない、面接経験が乏しくて人材を見抜く自信がないなどの場合には面接官代行業務の活用が可能です。

事業会社の人事経験者や人材紹介会社でのキャリアカウンセラー経験者、CDA資格保有者など希望に応じてアサインすることが可能です。

実際に面接に同席してもらい目線合わせや合否の抽出、企業人事へのアドバイスなどをおこなってもらうことができます。

⑨その他業務

上記以外にも、電話受付のみの採用センターの設置や私書箱を設置して資料の受領をおこなうことも可能です。

さらに、書類を1人分ずつにまとめる、選考データのまとめ・分析やSNS運用なども実施することが可能です。内定が出た後の内定者フォローや入社後研修をおこなってくれるサービスもあります。

採用支援サービスを提唱している会社は数多く存在しています。採用関連業務を全て行なっている企業もあれば、一部サービスのみを提供している企業など、対応しているサービス内容や料金は様々です。

採用支援導入のメリット

採用支援・採用代行のメリットは以下になります。

①採用のプロに任せることで業務の質を担保でき、課題改善につながる

採用代行サービスを長い間提供している会社もあるため、豊富なノウハウを持った専任担当に任せることができます。そのため、品質を担保して、採用業務にあたってもらえる可能性があります。

タイムリーな対応をしてもらえることで、歩留まりなどの採用課題の改善につながる場合もあります。

②採用担当者が面接などの重要業務に時間をとれる

採用業務には応募者管理や選考調整など、誰が実施しても大きく差の出ない業務が多数あります。

一方で、面接や内定者へのフォロー対応など自社で対応した方がよいものもあります。誰でもできる業務を代行してもらうことで、重要な業務に時間を最大限活用することが可能です。

③指示する必要がなく、自ら採用活動をすすめてくれる

業務範囲や内容を予め設定しておけば、担当者が対応をしてくれることも採用代行のメリットです。

④就職・転職サイトやエージェントを適切に利用することでコストを削減できる

就職サイトや転職サイト、エージェントの窓口管理や運用を見直すことで不要なコストを削減できる場合があります。

⑤入社後の教育まで任せることができる

研修やフォローなどの業務を提供してくれる会社もありますので、採用だけでなくその先も対応してもらえる場合もあります。

採用支援導入のメリットは、人材確保と採用業務の両立化が可能となることです。

人材を採用したくてもそもそも募集が来なかったり、求める人材が集まらなかったりと採用難に悩むことも多いです。

また、求める人材や採用に関する課題は、地域や病院によって異なります。

採用支援を利用することで、ニーズに合う人材を確保するための採用戦略の立案や、煩雑な採用業務の負担を軽減できます。

採用支援導入のデメリット

では、採用支援のデメリットはあるのでしょうか。

①社内で採用ノウハウが蓄積されず、採用担当者のスキルが向上しない

面接候補日程を面接者に共有してもらう等、自社社員の動きが鈍い場合、スムーズに採用代行サービスが機能しないことがあります。

逆に社員の方とアウトソーサーの相互協力が出来たときには非常に良い採用活動につながります。

②社内に常駐しない場合、電話やメールの連絡で認識がずれることがある

社内常駐するサービスは提供企業が限られているため、通常は電話やメールで業務報告や相談事項などやり取りをおこないます。十分なコミュニケーションが取れていない場合、認識のずれが発生するケースがあります。

③任せすぎた結果、希望する人物像とずれたり、想定以上の業務が発生し費用が高くなる

指示が不要だからと言って任せきりにしてしまうと業務にズレが発生し、求める人物像と異なる人を採用してしまったり、採用代行会社がよかれと思って実施したことで後から追加費用が発生することもあります。

④代行業者の規模により、業務が受けきれないことがある

採用代行業者は、その規模もさまざまです。一度に多くの応募者や業務対応が求められる作業の場合、代行業者の規模によっては、サービス稼動後に受けきれず、結果、自社で対応しなければならない場合もあります。

メリットを最大限にいかすためには、自社の採用計画と代行サービス業者の特徴(得意分野だけでなく不得意分野も)を十分に把握することが重要です。

採用支援の費用

採用支援の費用は2パターンあります。

①月額一律料金型

作業項目により月額いくらといった形で算出するパターンです。

業務ボリュームが多いケースでお得になりやすいですが、逆に少ない場合には業務量に対して高額と感じられるかもしれません。

②業務料に応じた従量課金型

作業内容とボリュームによって料金を算出します。

期間と1件あたりに対して費用が発生するケースが多く、業者によっては初期導入費などが発生する場合もあります。

こちらは料金一覧がある場合もありますが、多くはボリュームに応じて事前に見積りを取る必要があります。

いずれもHPで料金を掲載しているところも多数あります。ただし、多くの業者は別途見積りを取った方が正確な費用を算出することができます。

業務に対する具体的な料金例

では、業務の内容に応じた費用についてはどのようになっているのでしょうか。

新卒・中途の媒体管理:5万円~70万円/月

求人広告の掲載数や管理内容によっても異なります。依頼内容に合わせて算出してもらいましょう。

選考日程調整:5万円~/月

調整の人数や電話で日程を調整するのか、メールやフォームで受付するのかにもよって料金が変わってきます。

DM・スカウト配信業務:3万円~/月

DMやスカウト配信は1人ずつ配信するのか、一斉配信するのか、ターゲットを絞る条件などと、配信の通数によって料金算出が異なります。

業者によって最小単価は異なりますので、条件等確認しましょう。

各種発着信対応:5万円~/月

説明会に来てもらうため予約促進の発信をおこなったり、質問事項受付の受電をおこなったりする際にかかります。期間と件数や受付時間など、取り扱い業者により異なります。

面接官代行:30万円~

面接官代行については、代行内容やアサインする面接官の習熟度などにより料金が異なります。また、多くの業者では初年度に着手金を取るケースが多くなっています。

上記はあくまで例ですので、依頼される際は必ず直接見積もりを依頼してください。

医師の採用支援の会社

最後に医師を中心に採用支援を行っている会社をご紹介します。

①株式会社ソシオ

株式会社ソシオは医療現場ごとのニーズに合った人材が紹介できる会社です。常勤の勤務医、産業医や非常勤の日直、当直などが紹介できます。

医師の転職エージェントも行っており、一人一人の特性を加味した上で人材紹介できるところが特徴です。

②リクルートメディカルキャリア

リクルートメディカルキャリアは、リクルートグループの一つです。医師や薬剤師の人材紹介サービス、採用代行サービス、医師のスカウトサービスなど、多岐にわたるサービスがあります。

医療機関からの採用ニーズが高い各診療科のマネジメント層やエキスパート医師の紹介に特化したスカウト型サービスも強みです。

③メディケア共創基盤

最後は弊社メディケア共創基盤です。「採用難」の改善や「高額な紹介手数料の負担」の軽減はもちろんのこと、採用活動の仕組化を支援します。

さらに、私たちが持つ知見やノウハウを医療機関•介護施設様に内製化し、自社運用の体制構築を目指しています。

まとめ

医師の採用支援は、慢性的な人出不足による採用競争の激化、採用手法の多様化、各診療科の専門性などから、効果的な採用手法やノウハウを蓄積するのが困難になっています。

また、採用業務の煩雑化によって、採用担当者の負担も大きくなっています。

採用業務の一部や全部を採用のプロに任せる採用支援サービスは、必要とする人材を効率よく採用するのに役立ちます。

採用支援サービスの内容や会社ごとの特徴を理解し、自社に合うサービスの利用を検討してみましょう。

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