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医師採用のポイントとは?おすすめ求人広告サイト5選

求人媒体・求人広告

2022.10.26

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以前から医師不足とよく耳にしますが、2022年5月の医師の有効求人倍率は4.46倍でした。(職業安定業務統計)

これは、1人の医師を4〜5件の病院が奪い合っている状況であり、現在も医師の採用難は続いているということになります。

医師の場合、採用・勤続が病院の経営にも影響します。

そのため、医師を募集している採用担当者さんは頭を悩ませているのではないでしょうか?

今回は、医師採用のポイントを解説していきます。

また、医師採用におすすめの求人広告サイトについても紹介していきますので最後までお読みください。

この記事の目次

医師採用の変化

以前は医学部を卒業した学生は大学病院の医局へ属し、医師としてスタートするのが慣例でした。

しかし、平成16年に開始された新臨床研修制度により、医学部を卒業した学生は研修先を自由に選べるようになりました。

その影響で医学部卒業後、賃金が安く労働条件が厳しい大学病院より、条件や立地の良い病院に求職者が流れるようになりました。

人員不足で医局から地方病院へ医師を派遣する機能も失われ、医師を募集する病院は求職中の医師に効果的に自院をアピールする必要性が出てきています。

おすすめ求人広告サイト5選

病院の特色を伝えやすい媒体として、求人広告サイトを効果的に活用していくことがおすすめです。おすすめの求人広告サイトを紹介していきます。

①m3.com CAREER

登録している医師の診療科目内科医が多いが幅広い診療科の意志が登録
登録している医師の年齢40代の医師が多く、即戦力を求めている病院に最適
料金・通常料金型プラン:掲載期間応じて課金常勤募集1か月100,000円3か月200,000円6か月300,000円(スカウト料金+150,000円)12か月500,000円(スカウト料金+250,000円)
・成功報酬型プラン:採用人数に応じて課金常勤 成約時料金1,750,000円
・料金はすべて税別。他にも、非常勤・スポット募集のプランもあり。
特徴スカウト機能で病院やクリニック側から医師にアピールが可能。

m3.com CAREER(キャリア)は、求職中の医師が毎月600人以上登録している病院・クリニック向けの求人サイトです。

メリット

常勤医師の高待遇の求人が多いのがm3.com CAREERのメリットです。

いつも10,000件にも上る優良な常勤医師の求人を抱えているのがm3.com CAREERの特徴であり、特に高い年収を手に入れるのにこだわりを持っている人には魅力的な求人が豊富になっています。

デメリット

m3.com CAREERは常勤医師の募集に比べると非常勤の募集はやや手薄です。求人の網羅性は高いですが、常勤向きで病院の求人に向いています。

②メディキャリア

登録している医師の診療科目幅広い診療科の医師が登録
登録している医師の年齢30代~40代の若い医師が多い
料金年間利用料60万円(税別)
特徴求人広告を掲載すると、会員に対して定期的にメルマガで広告内容を配信してくれる

株式会社マーキュリーが運営する医師転職&求人サイト「メディキャリア」では、全国の医師求人・医師転職・医師アルバイト情報を掲載しています。

医師転職・医師アルバイトを含め、年間約7,000件の医師紹介実績があります。

メリット

非常勤やアルバイトの医師を採用したい場合には求人件数が豊富です。

デメリット

アルバイトの求人が多数掲載されているため、常勤の求人を掲載するにはやや不向きです。

③e-doctor

登録している医師の診療科目幅広い診療科の医師が登録
登録している医師の年齢年齢層の詳細は不明だが、医学生のキャリアサポートも行っているので、若い医師を獲得できる
料金要問い合わせ
特徴病院をPRしたい医療機関様向けに、自由に表現できる「フリーページ作成」など、多数のオプションを用意している。

e-doctorは、株式会社リンクスタッフが運営しており、1992年にサービスを開始しました。

常勤ドクターと定期非常勤ドクターの求人広告を掲載でき、病院のみならず、老健・一般企業・製薬会社・海外臨床・自治体病院ともつながりを持ち、多くの求人募集情報を掲載しています。

メリット

定期非常勤やスポットの求人が豊富で、コンサルタントによるサポートが総合的でスピーディーであることがメリットです。

また、交渉力が高いコンサルタントが多く実践的なところが評価されています。

デメリット

常勤医師の公開求人は少なめなので、常勤を採用したい場合はやや不向きです。

④ドクター求NAVI

登録している医師の診療科目幅広い診療科の医師にアプローチできる
登録している医師の年齢誌面とWEBを合わせると幅広い年齢層の医師にアプローチできる
料金・誌面テキスト広告(定型タイプ)+Webサイト広告(3サイズ):1万5,500円~
・誌面テキスト広告(フリーサイズ)+Webサイト広告(1行15文字):3,000円~
・誌面デザイン広告(フリーレイアウト)+Webページ(3サイズ):7万500円~
・Webサイト企画+誌面企画連動広告:要問合せ
※他プランがあり
特徴広告掲載料のみで利用可能。医療モールの入居者が見つからない業者、医療法人を譲りたい病院が情報を掲載できるサービスもあり。

ドクター求NAVIでは「週刊『日本医事新報』の誌面」と「Webサイト」に求人広告を掲載できます。成約手数料は一切かからず、広告掲載料のみで利用できるのが魅力です。

最近の医師転職支援サイトでは、Web上での営業も多く、Webだけで全て完結するところが一般的になっています。ドクター求NAVIが他と異なる点は、雑誌媒体中心であるところにあります。

メリット

ネットを使用せず、誌面で求人を探す高齢層の医師にもアプローチできます。

デメリット

病院に最適な人材を紹介するよう医師に働きかけるわけでもなく、掲載だけで料金が発生する求人掲載方法のため、採用が決定するまで放置していると逆にコストが多く掛かります。

相手任せにせず、積極的に自社で広告を管理する必要があります。

⑤Medical Tribune Career

登録している医師の診療科目内科医が多いが、幅広い診療科の医師の登録あり
登録している医師の年齢求人掲載可能なMedical Tribuneの新聞は幅広い年齢層の医師が読者。
料金・医師紹介サービス: 要問合せ(成果補修型)
・新聞広告サービス:6回:120万円、12回:240万円
詳しくは要問い合わせ
特徴発行部数8万(月2回)、医師読者リスト20万人以上の国際医学新聞に医師求人を掲載可能。医師専門のメディアを通じて、多くの医師にアプローチができます。

医学・医療情報のメディア メディカルトリビューン が提供する医師の採用支援・求人広告サービス「Medical Tribune Career」。求職者登録は9,000人以上(2017年7月調べ)。専任のキャリアパートナーが多くの医師の中からマッチする医師を選定し、紹介してくれます。

メリット

早期退職率2.5%と業界最良水準です。システムの質が高く、コンサルタントも優秀でマッチングにこだわっていることが伺えます。

デメリット

アルバイトやスポットなどの求人は明らかに少なく、常勤向けといえるでしょう。

医師の転職理由を知ると採用が有利に

医師が転職を決意するときの職場への不満を解消することで、採用活動を有利に進めることができます。

医師転職ドットコムを運営する株式会社メディウェルでは、社内の医師の転職実績データをもとに、医師の転職理由について調査を行ないました。

  • ①「家庭事情(転居・育児・介護など)」
  • ②「大学病院・医局を辞める・離れる」
  • ③「人間関係の不満を解消したい」
  • ④「加齢による勤務内容の変更」

が上位にランクインし、全体の転職理由の6割以上を占めています。

これらの理由で転職した人材を招き入れる採用活動を行なっていくことが、医師採用のポイントになります。

医師採用のポイント

以上のことを踏まえ、それぞれの訴求ポイントを考えていきます。

①家庭事情(転居、育児、介護など)での転職者への求人

医師は基本的に激務な場合が多く、仕事以外にプライベートでの問題(介護や育児、転居)などが発生すると勤務が途端に厳しくなります。

結論として、「働きやすい職場」を求人広告でアピールすると良いのですが、少し抽象的でわかりにくいですよね。

武蔵村山病院(東京都)は「働きやすさ」をキーワードに病院運営を行い、2010年にNPO法人イージェイネットの「働きやすい病院評価」による認証を受け、2015年度「東京都女性活躍推進大賞(医療・福祉分野)」を受賞しました。

武蔵村山病院では、4つの働きやすさのポイントがあるとしています。

①勤務時間…ワークライフバランスを重視するというニーズを満たすには、個々のライフスタイル、出産や子育てなどのライフステージに合わせて勤務時間を選べることが重要。

施策としては、週4日勤務の常勤医制度や時短勤務制度、当直明けの勤務なしなどを設けることなどがあります。

②評価・報酬…正当な評価・報酬と本人が納得できることも、働きやすさにつながります。勤務時間や外来数だけでなく、院内横断の活動、後進の教育など診療以外の取り組みも考慮します。

③専門性重視か総合性志向か

本人の意向・能力と職務内容のマッチングは働きやすさを大きく左右します。

本人の意向と能力とキャリアを十分考慮した上で、『A氏はこの分野のスペシャリストとしてこの職務を、ジェネラリスト志向のB氏はこの診療科をお願いする』など、ミッションとタスクを明確にすることで職員から「働きやすい職場」と認識されるようになります。

ただし、職務によっては勤務時間とも連動するため、優先事項を決めることが必要な場合も多々あるため注意が必要です。

④成長・教育

医師として成長を実感できること、後進の育成などで自分の存在意義を再確認できることも、働きやすさを支える大きな要素です。

単に楽に働けるのが「働きやすい」のではなく、本人がいかに『働きがい』を感じられるかが重要です。その意味で「働きやすい病院」の基準は人によって異なります。

貴社がワークライフバランスを考慮し、働きやすい、柔軟な勤務形態をとっているのであれば、それを前面にアピールすることで家庭事情による転職者にとって大きな魅力になります。

②大学病院・医局を離れる転職者への求人

厚生労働省によると、初期研修終了後の医師の約80%が入局する予定であると回答しており、とくに大学病院での勤務を希望する医師は約97%が入局を予定しています。〔出典〕厚生労働省:平成31年臨床研修修了者アンケート調査

医局に入局することで基礎研究や海外留学のチャンス、人脈づくり、専門医取得など多くのメリットがあり、入局する医師が大多数を占めます。

しかし、実際に入局してみると、

  • ・上下関係の厳しさ
  • ・派閥
  • ・医局人事
  • ・業務負担や薄給
  • ・将来への不安

から医局不信を抱く医師も少なくありません。

こういった転職者には、

  • ・人間関係が固定的ではなく、様々な職種と交流できる
  • ・自由で柔軟な勤務時間・働き方ができる
  • ・残業が少ない(業務負担が軽い)

ことをアピールすると効果的です。

③人間関係の不満で転職する医師への求人

人間関係が原因で転職するケースは医師以外の職業でも多くあります。

他の職種・業種と同じように、採用広告やホームページに実際に勤務している職員がチームで活動している写真や、笑顔で写っている写真を使用し、人間関係の円満さをアピールすると効果的でしょう。

まとめ

医師の求人ではやりがいや病院の特色を明確に伝えることが効果的です。

求人広告サイトを使い効果的に貴院をアピールしていきましょう。

ただやみくもに求人を出すより、貴院のニーズに合った求人広告サイトを選択し、着実に必要な人材を獲得しましょう!

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